2026年度スローガン
一意専心
2026年度 第67代理事長 内田 恵太

はじめに
私たちを取り巻く社会は、急激な変化と複雑な課題に直面しています。人口減少、地域経済の縮小、価値観の多様化、そしてAIやデジタル化による産業構造の変化――そのどれもが、これまでの常識や仕組みの見直しを迫っています。
こうした激動の時代において、もはや現状維持という選択肢は、後退に等しいと言っても過言ではありません。いま必要なのは、変化を恐れず、果敢に挑戦を続ける姿勢です。
現状に安住することなく、自らの意志で一歩を踏み出す。その先にしか、地域の未来も、私たち自身の成長も存在しません。
本年度、私はスローガンに「一意専心」を掲げました。この言葉には、ただ一つの目的に心を集中させ、すべてのエネルギーを注ぎ込むという強い決意が込められています。
不確実な時代だからこそ、あらゆる迷いや雑念を払い、自分たちが信じた理想に全力で取り組むべきだと考えます。
青年会議所は、まちづくりや人づくりの最前線に立つ存在です。我々が変化を恐れていては、地域も変わりません。むしろ我々が率先して挑戦を体現し、困難を突破する姿を見せることで、地域に勇気と希望を届けることができるのです。
挑戦にはリスクが伴います。時には失敗もあるでしょう。
しかし、何も行動しないことこそが最大のリスクです。一人ひとりが信念を持ち、自分の役割を果たす覚悟を決めたとき、その力は組織全体に波及し、やがて大きな変革を生み出す原動力となります。
「一意専心」の精神のもと、私は本年度、すべての事業・活動において「変化と挑戦」を軸に据えます。
固定概念を打ち破り、未来を創るという意志をもって、一つひとつの行動に魂を込めていきます。
未来は、待つものではなく、創るもの。共に変革の旗を掲げ、地域のため、自らの成長のために、挑戦し続ける一年にしてまいりましょう。
地域の魅力を活かした
まちづくり・ひとづくり
私たちが暮らす鳥栖のまちには、地域の誇りとして根づいている存在があります。
それは、Jリーグ「サガン鳥栖」と、女子バレーボール界の強豪「SAGA久光スプリングス」です。サガン鳥栖は全国を舞台に戦いながら、地域密着を大切にし、子供たちへのサッカー教室や学校訪問などを積極的に行っています。
SAGA久光スプリングスもまた、トップチームとしての実績とともに、地元でのイベント参加や青少年との交流を大切にし、地域の人々に勇気と感動を届けています。
スポーツは、単に「観るもの」「楽しむもの」にとどまりません。人と人とをつなぎ、子供たちに夢を与え、地域を元気にする大きな力を持っています。
だからこそ、今こそ私たち鳥栖青年会議所は、サガン鳥栖・SAGA久光スプリングスといった地域の力と手を取り合い、スポーツを通じたまちづくり・ひとづくりを、さらに前へと進めていくべき時だと考えます。
また、鳥栖市には豊かな自然、交通の利便性、貴重な歴史や文化といった、数多くの魅力が息づいています。しかし、その魅力は日常にあまりにも自然に溶け込み、ともすれば「当たり前」として見過ごされがちです。
まちの価値は、そこに住む人々が「良い」と感じ、「誇れる」と思うことで初めて地域全体の力となります。だからこそ、私たちは今一度、鳥栖というまちを見つめ直し、その魅力を外からの評価ではなく、自分たち自身の言葉で語り直さなければなりません。
まちの良さを再認識することは、地域への誇りと愛着を育む第一歩であり、大人にとっても子供にとっても、未来を形づくる原動力となります。誰かに伝えたくなるような鳥栖の魅力を、まずは自分たちがしっかりと感じ、心に取り戻す。
そしてその思いを地域に広げ、まち全体に誇りと希望の輪を育んでいく。その機運をつくり出すことこそ、私たち鳥栖青年会議所の使命であります。そして、私たち鳥栖青年会議所は、次代を担う青少年の健全な育成を重要な使命の一つと捉え、その取り組みの中核として「わんぱく相撲LOM予選大会」を継続的に開催してまいりました。
この事業は、我が国の国技である相撲を通じて、礼儀・礼節を重んじ、他者を思いやる心を育む場であり、まさに日本人としての心を次世代へとつなぐ貴重な機会です。昨年においては、中村部屋をお招きすることで大会そのものに厚みを持たせ、多くの子どもたちにとってより一層意義深い体験を提供できたものと確信しております。
私たちの使命は、単に大会を「開催すること」ではなく、この事業を通じて子供たちの心の成長を支え、地域の未来を担う人材を育むことであります。
これまでの歴史の中で築かれてきた成功の軌跡や、時に直面した課題・失敗の数々を真摯に学びとし、行政や各地域団体と連携を強化しながら、より地域に根ざした、持続可能なわんぱく相撲大会の実現を目指してまいります。
本事業の理念を継承しつつ、時代に即した新たな価値を加えながら、青少年育成という不変の使命を全うしてまいります。
組織について
我々鳥栖青年会議所が、これからの地域社会においてより強く、信頼される組織へと進化していくためには、「組織力の向上」が何よりも重要な鍵となります。
個の力が組織の礎であることは言うまでもありませんが、それぞれの能力が最大限に発揮され、かつ有機的に結びつくことでこそ、本当の意味での組織の力が生まれます。そのためには、まずメンバー一人ひとりが自己の成長に真摯に向き合い、リーダーシップ、コミュニケーション力、課題解決力、企画構築力といった基礎的な能力を高め続けることが求められます。
主体的に学び、挑戦し、行動する姿勢が、組織全体の推進力となり、それが地域へのインパクトへとつながっていくのです。
しかしながら、どれほど優れた個が集まっても、それが連携しなければ組織としての強さは発揮されません。
組織の真価は、全体としていかに機能するかにかかっています。各委員会が単独で活動するのではなく、委員会間の垣根を越えた連携・協働を積極的に行い、横のつながりを強化することが極めて重要です。
多様な視点や専門性を掛け合わせることで、事業の質は格段に高まり、変化の激しい社会課題にも柔軟かつ迅速に対応することが可能となります。
さらに、こうした連携を支える日々の運営にも、意識的な改革が求められます。会議や意思決定の場においては、目的を明確にし、時間を意識し、建設的かつ効率的な議論を徹底することが、限られたリソースを最大限に活かすために不可欠です。
これにより、メンバーの負担を軽減しながら、実行力とスピード感をもった組織運営が可能となります。今こそ、我々は「個の成長」と「組織の連携力」、そして「運営の効率性」を三位一体で高めることで、鳥栖青年会議所の組織力を一段上のステージへと引き上げなければなりません。
この組織力こそが、持続可能な事業の創出と、地域の期待に応え続ける力の源となります。
我々が目指すべきは、「ともに学び、ともに築く、強い組織」。
次代を担う青年会議所として、今一度それぞれが自身の役割と使命を再認識し、より高みを目指して果敢に挑戦してまいります。
会員拡大について
組織としての持続性を考えるうえで、会員拡大は避けて通れない課題であります。鳥栖青年会議所が継続的に地域社会へ貢献し、さらなる影響力を発揮していくためには、会員拡大こそが必要不可欠です。
新たな仲間を迎え入れることにより、多様な視点や価値観が組織にもたらされ、事業の質や発想力が高まり、運営基盤の強化にもつながります。
結果として、より安定した組織運営が可能となり、地域に対して大きな力を発揮することができます。しかし、会員拡大は単に人数を増やすことが目的ではありません。
入会した仲間が活動にしっかりと馴染み、安心して挑戦できる環境を整えることが重要です。入会間もない不安な時期には、先輩メンバーが声をかけ、活動の流れや組織の文化を伝えることで、安心感が生まれます。
そうした小さな心配りやフォローこそが、継続的な関わりへとつながります。また、近年参加が減っているメンバーに対しても、改めて声をかけることが大切です。
無理のない形で関われる雰囲気をつくり、在籍年数や立場に関わらず誰もが参加しやすい組織を築いていくことが、これからの鳥栖青年会議所に求められています。
会員拡大は、私たち一人ひとりが意義を理解し、積極的に声をかけ、つながりを広げていくことから始まります。そして、新たな仲間と共に成長し合い、互いを高め合うことで、より強固で持続可能な鳥栖青年会議所を築いてまいります。
最後に
第67代理事長として、私自身まだ未熟な部分もあるかもしれません。だからこそ仲間の気持ちを理解し、共に学び合い、精進していく姿勢を大切にしたいと考えます。
一人ひとりの能力を高め、横のつながりをより強固にすることで、先輩方が築き上げてこられた歴史と伝統を受け継ぎながら、鳥栖のまちをさらに盛り上げるまちづくり・ひとづくり事業を実現してまいります。
ともに成長し、ともに挑戦し、鳥栖の未来のために力強く運動を展開していきます。
事業計画
- 地域資源を再確認し郷土への誇りを醸成・継承する事業の実施
- プロスポーツチームとともに描く誇りあるまちづくり事業の実施
- わんぱく相撲LOM予選大会の開催
- 会員の資質向上を目的とした例会事業の実施
- 会員相互の結束力を高め、組織基盤を強化する例会事業の実施
- 全会員による会員拡大の実施
