2022年度スローガン

和魂創才

~大和魂を活かした、
まち・ひとづくりを未来へ~

2022年度 理事長 野下 泰弘

理事長の写真

はじめに
私たちが真に幸せを求めるのであれば、第一に幸せな家庭づくりを考え、そして家庭を取りまく環境へと輪を広げ考えなくてはならない。まちや国の幸せを考え、まちづくりやひとづくりの意義と目的に誇りをもつJAYCEEとなり、明るい未来を創造していこう!

2011年の東日本大震災で約2万人もの人が地震や津波の被害で亡くなりました。当時、私は福島県いわき市の産業ガス商社に勤めており、震災時もいわき市南部にある小名浜の工場内で仕事をしていました。津波に襲われ、トラックを捨て地域住民の方々と山を登り命こそ助かりましたが、山の上から眺めるまちの光景はこの世のものとは思えませんでした。そして、震災発生から3日間は食べる物もありませんでした

それは地域との関わりを持たず、救援物資がどこに集まっているのか全く知らず、その情報すらも入って来なかったからです。その後、東京に避難しましたが、地元のお年寄りは生まれたこの地で死ぬといい、避難しない人も多くいました。私は、そういった人々を見て、何のために地元を離れ遠くいわきの地で働いているのかを考えるようになりました。人の幸せのあり方は多様ではありますが、当時の私の出した答えは、家族や友人、地域の人のために働きながら生きていく事はとても素晴らしく、幸せであるという事でした。

2020年から2021年にかけては、新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、日常生活においても新生活様式が求められ、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令される状況が続きました。この苦難の中、国や地方に求められるものは「鳥栖JC運動指針2019」(以下、「運動指針2019」といいます。)にある日本の心を育むことだと感じます。

日本人の精神性は謙虚で礼儀正しく、他者を思いやる心です。経済活動や様々な行動に、日本の心である思いやりや郷土愛、愛国心を伴うことが求められています。「明るい豊かな社会」の実現のために我々JAYCEEが地域に「希望」を示していかなければなりません。動かなければ地域に変革は起こりません。鳥栖青年会議所62年の歴史と誇りを胸に、地域の先頭に立ち、青年会議所メンバーと共に挑戦していきます。

鳥栖の魅力を活かした
愛されるまちづくり

鳥栖市にはサガン鳥栖、久光スプリングスといったプロスポーツチームがあります。そして、駅前不動産スタジアム横の駐車場に久光スプリングスの練習拠点となる体育館が建設される発表もあり、2023年1月末に完成予定とされています。

駅の近隣にこれだけの施設が整う場所は全国にも数が少なく、また、高速道路や国道も整備され、アクセスのよい場所は他にはありません。私たちの住み暮らすまちにこのようなプロスポーツチームがあることは、この地域の個性であり、本年はスポーツに注力して「運動指針2019」にある個性溢れるまちの実現に取り組みます。

個性溢れるまちとは他の地域にはない魅力をもったまちであって、その地に住む人々にとっての地域の誇りや地域愛にもつながります。スポーツを通して、まずはこの地に住む人々に今以上の情熱を享受してもらい、更にその情熱から世界に広まる運動へとつなげる事を目指します。

九州の防災拠点の確立について

2020年に公益社団法人日本青年会議所九州地区佐賀ブロック協議会(以下、「佐賀ブロック協議会」といいます。)と佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)との間で防災協力協定が締結されました。令和2年7月豪雨の際には鳥栖青年会議所からも現地に赴き災害支援を行いました。

また、佐賀ブロック協議会においても佐賀県社会福祉協議会との防災協力協定も締結される予定です。青年会議所の災害時の「ひと」「もの」「かね」の結束力による支援は他の団体以上の強さがあり、他の団体と連携することで有事の際にその力をさらに活かすことができます。

ですが、鳥栖市が被災した場合や鳥栖市を含む近隣が被災した場合はどうでしょうか。SPFはあくまで被災地で活動する団体や行政機関等の支援を行うもので、鳥栖市が被災した場合には、我々が先頭に立ちSPFや社会福祉協議会との情報の共有や各種支援、復興作業等を行っていかなければなりません。

また、交通の要衝であるこの地が被災するという事は他の地域の復興への障害ともなります。本年は防災拠点を確立すべく鳥栖青年会議所と社会福祉協議会、行政とが協力できる体制づくりとともに、鳥栖市内の団体や企業との情報交換に力を入れ、各種団体との連携に向けた運動を行います。

わんぱく相撲について

2021年度は、新型コロナウィルス感染症拡大防止のために、2020年度に続き開催することができませんでした。地域を構成するのはひとであり、子どもは地域の宝です。

地域における相撲大会は地域コミュニティの衰退も相まって、我々が主催するわんぱく相撲を含め3つまで減少してしまいました。相撲は日本の伝統的な文化であり神事でもあります。勝ち負けを決めるだけでなく、礼儀・礼節、他者を思いやる心といった日本の伝統的価値観や、文化の継承、そして地域の子どもたちと大人が関わり合うコミュニティとしての役割もあります。

神事でありスポーツでもある相撲を通し、こころの豊かさを伝える継続事業として、わんぱく相撲LOM予選大会を開催いたします。

結束力ある組織の構築

私は、青年会議所は個性の強い人ばかりが集まる組織と先輩に教わり入会致しました。それは会員が減った今でも変わらず、それぞれ個々を強くもったメンバーが所属しています。鳥栖青年会議所には、社長業から会社員、そして様々な業種の方が集まることで62年という長い歴史の中で結果を残して来た組織なのだと感じます。

この組織に足を踏み入れた理由もメンバーにより様々ですが、この個性の強いメンバーが同じ目的のもと結束し活動することは間違いなくこのまちを「明るい豊かな社会」へと導きます。そして、その結束力を高めるための月に一度の総会・例会は重要なものです。総会は緊張感に溢れ、厳格に行い、例会は日々の運動・活動を奮起する重要な場として作り上げていきます。

リーダーシップを育成する例会事業

青年会議所の三信条における修練についての考え方は近年明確に示されてきたと感じます。青年会議所は、まちづくりを通して、自己成長やリーダーシップのとれるひとづくりを行う組織だと感じています。

青年会議所自体はマネジメント論を取り入れた単年度制の組織ですが、その中でリーダーシップが取れる人材育成が目立ち始めたのは、社会や企業から求められる時代の流れとも考えられます。

リーダーシップとはチームを牽引する能力やチームをまとめる能力などがありますが、それはコミュニケーションやチームビルディング、ビジネスマインドなど様々な知識があってこそ成り立つものです。

本年はこれらを知識として学んで頂きメンバーの成長に繋げたいと思います。まちづくりを通したリーダーとなる人材育成こそ、この組織の礎であり、全メンバーにJAYCEEとしての誇りをもって頂き、地域にその存在感を示して行きます。

会員拡大について

青年会議所の会員数は全国的にも減少傾向にあり全国692LOMの約40%が20名以下の少数LOMとなっており、鳥栖青年会議所も同様の状況です。会員数は組織力であり様々な運動・活動を行う上で必要不可欠です。

本年も全メンバーで会員拡大を行っていく事に変わりはなく、会員拡大を牽引するのは理事長の役と考えております。会員拡大の手法も全国で成功事例がまとめられ多くありますが、成功したLOMに多く言えることは全メンバーが青年会議所に入会するメリットをしっかりと伝えることができ、地道に足を使って、運動をしている組織が会員拡大につながっています。

会員拡大はメンバーが一丸となり情熱をもって一年を通して継続していくことが必要です。青年会議所の運動・活動に誇りをもち、この組織が地域にとって絶対に必要という覚悟を共有し会員拡大に繋げていきます。

アカデミーについて

入会1年目のメンバーの人財育成はこの組織を後世に引き継いでいくためにも重要となってきます。入会してからのフォローはもちろんのこと、JAYCEEとしての育成と即戦力としてのメンバー成長が今の組織には求められます。

目的の共有や結束力は組織として不可欠であり、新入会員に対してもこの点に関しては早い時点で参画できるアカデミー研修を目指します。また、青年会議所には、入会3年未満のメンバーをアカデミー生という位置づけで、JAYCEEとして成長するための学びの場が多く用意されております。

それは、佐賀ブロック協議会が毎年県内各LOMに対して行うものもあれば、本会の委員会が行うものなど様々です。本年も新入会員にこれらのプログラムを積極的に受講していただき、県内外の同期との友情も築いていただきます。

おわりに

青年会議所はメンバーそれぞれの「志」が最も大切です。世のためひとのために活動を行う青年団体は唯一無二であり、それはGHQ統治時代をも乗り越えた日本固有の精神性、大和魂の継承でもあります。

そして、JCはまちづくりを通してひとづくりをする団体であり、若い青年の学び舎でもあります。JCをやっているからと仕事や他の事が疎かになる事はあってはならず、JCをやっているからこそすべてが良くなるよう成長していかなければなりません。

明るい豊かな社会へと地域や国を導くには我々の成長と行動に掛かっています。日本人としての誇りを胸に、明るい未来を創造していきます。

事業計画

  1. 個性溢れるまちづくりのためのスポーツ文化の創造への取り組み
  2. わんぱく相撲 LOM予選大会の実施
  3. 会員の意識向上を図る総会・例会の実施
  4. アカデミー研修の実施
  5. 全会員による会員拡大
  6. 各種大会への積極的な参加